『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』によりボケモンは全世代のスターになる!?
みなさんこんにちは、Team仁のneuです
2018年5月30日の発表会でポケットモンスターシリーズの最新作『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』が発表された。
上のPVからも分かるが従来のポケモン本編とは大きく異なる点があるのでまずは発表及び質疑応答から分かる今作の特徴をまとめてみよう。
- 1998年に発売された『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースに開発された新しいポケモン。
- 2018年11月16日発売。
- 『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ 』『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』の2ver.が発売。出現するポケモンの種類や出現率が異なる。
- ゲーム開始時にピカチュウかイーブイが相棒になる。
- 主人公の見た目をある程度いじることが出来る
- 片方のJoy-Conのみで操作可能。
- 野生のポケモンを捕まえる方法を一新。バトルはせずポケモンGOのようにモンスターボールを投げるだけに。
- 今までランダムエンカウントだった野生のポケモンがシンボルエンカウントに。
- Joy-Conをおすそわけすることで協力プレイが可能。一緒に野生のポケモンを捕まえたり、ポケモントレーナーとバトルすることが出来る。
- ポケモンGOと連動。ポケモンGOで捕まえたカントー地方のポケモンを今作に連れてくることが可能。
- モンスターボール Plusが同時発売。モンスターボールの形をしたコントローラーでJoy-Conの代わりに使用して遊ぶことが可能。ボール全面のボタンがアナログスティックになっているほか、モーション操作、ランプの発色、振動、音が鳴る機能などを搭載。また、ポケモンを1匹モンスターボールの中に連れて外に持っていくことも可能。その後Switchに戻すと様々ないいことがある。さらにポケモンGOPlusとしても使用可能。
以下質疑応答及びファミ通の取材から
www.famitsu.comより抜粋。
PVで大きく宣伝されていたのは今までに比べてシンプルになったということ。ポケモンGOのような直観的な操作になり、片手で操作できるようになった。さらにポケモンの数も新しいポケモンは1匹であとはカントー地方のポケモン151匹。ウルトラサン・ムーンまでで806匹のポケモンが登場しているので今作の登場ポケモンは全体の19%くらい。
今作の発表に今までのポケモンシリーズを網羅してきたようなガチトレーナーの中には「求めていたポケモンはこういうものじゃない」と感じた人もいるはずだ。今まで育ててきたポケモンを連れてくることは(少なくとも今のところは)できないし、バトルシステムも簡潔だ。彼ら一部のファンが求めていたポケモンとは、もっとやりがいのある複雑なものだ。第8世代のポケモンなのだ。もしかしたら「今作はポケモン本編ではない」という人もいるかもしれない。
だが私はこう思う。今こそシンプルなポケモンが必要だと。
こちらの記事を見てもらいたい。
ファミ通の調査によるとポケモンGOの流行によって新しくポケモンを始めた人は全体の57%。少し古いデータだがVALUESによると1年前のポケモンGOのアクティブユーザーは442万人。そのうち57%にあたる250万人は未だポケモン本編をプレイしたことがないということだ。
問題はこの人たち、ひいてはポケモンを認知している人がプレイしたことがない人たちをどうポケモン本編に引き込むかだ。敷居が高いいまの状態では新規プレイヤーの獲得は難しい。プレイ層は今まで通り小学生〜大学生と一部ファンのみになってしまう。そこで必要になることが間口を広げることだ。
今思えばゲームフリークや株式会社ポケモンはサン・ムーンの頃からそのようなポケモンを目指している動きがあった。目的地がマップに表示されるようになり、ジムも廃止、重要なバトル前には通知されるようになるなど、かなり優しくて単純な仕様へと変わっていった。
ポケモンを少し知っている未プレイのゲーマーは努力値や個体値という言葉だけで尻込みをしてしまう。周りのトレーナーはガンガン厳選しているし、前作までの鍛え抜いたポケモンたちを連れている。そんな世界に飛び込むことは容易なことではない。
しかし今作はその難しそうに見える部分を減らし(個体値がなくなるとは思わないが)、よりシンプルな部分をアピールしている。協力プレイもその一環だ。おすそわけというSwitchの特性を活かして友だちの持っているソフトを通してポケモンの世界が体験できるような仕組みになっている。
今作はそんなポケモンの世界に飛び込む自信がなかった人、ポケモンGOをやっていてあと一歩でコンシューマーのポケモンに来てくれる人、そんな人たちを歓迎してくれているポケモンだ。もちろん第一世代のトレーナーたちの帰りを待つ場所でもあるだろう。
ひとつ気になる点がある。今作は野生のポケモンが基本的にシンボルエンカウントであるということだ。
私は将来、ポケモンがオープンワールドゲームになると踏んでいる。もちろん全てのゲームをオープンワールドにすべきだとは思わない。だが想像してほしい。遥か遠くまで広がる平原。遠くには町が見え、その手前には森があり、側を川が流れている。川を覗けばコイキングが泳いでいて、森の中をオニスズメの群れが飛び回り、茂みの間からはコラッタが顔を出している。そして空に目をやればそこを悠然と飛ぶ1匹の火の鳥。
モンスターハンターワールドはそこに生きるモンスター達の生態系の構築に成功した。ゼルダの伝説BotWはその世界の空気感を見事に表現した。もしポケモンでそれが実現したら?それは我々が子どもの頃に見たアニメ『ポケットモンスター』の世界そのものではないだろうか。
シンボルエンカウントはそんなポケモンの世界への第一歩だと感じる。今はまだポケモンGOのようにそこにいるだけかもしれない。だが、いつか我々はあの世界にたどり着けるのかもしれない。サトシになれるのかもしれない。私はどちらかというと漫画のレッドになりたいが…
広く認知はされてきた。だが以外にも誰もが遊んだわけではないポケモンが誰もが遊んだことのあるポケモンへと変わろうとしている。